CAPOEIRA

ブラジルの格闘技カポエイラ

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カポエイラ
解放への叫び

アフリカから連れてこられた黒人たちがルーツを忘れないために、自由を勝ち取るためにブラジルで編み出したと言われる究極の芸術体系であり格闘技【カポエイラ】

攻防、アクロバット、音楽、歌、全てを通してあなた自身を自由に表現する。一番かっこいいあなたになれる。

カポエイラとは?

16世紀以降300年以上もの間続いた奴隷貿易で奴隷として連れてこられたアフリカ人たちが遠くブラジルの地で想像を絶する過酷な状況の中、支配者階級からの抑圧と虐待に抵抗するための護身術として編み出されたのがカポエイラと言われています。ギニアやアンゴラ等様々な地域から連れてこられたアフリカ人達は唯一持ってきた故郷の文化と伝統、心を昇華させ生み出されたカポエイラは長い歴史の中で迫害され、刑法で禁止され、ならずものの嗜みとして闇の中を歩き続けてきました。しかしながら数百年の時を経て現代では世界中の人々に愛され、生き甲斐と人生の喜びを教えてくれる素晴らしい芸術体系に生まれ変わりました。2014年にはその文化的価値が認められユネスコの無形文化遺産として登録されました。

カポイエラの特徴

WHAT IS CAPOEIRA LIKE?

格 闘

Fight | Luta

鋭い蹴り、ギリギリで躱す。息を呑む攻防の駆け引き。アイデンティティを守るため、自由を勝ち取るため、カポエイラは戦うために編み出されたものと言われています。円運動から繰り出される蹴りや、他の立ち技格闘技でも見られる様な基本の蹴り(回し蹴り等)、足払い、頭突き等が主ですが、様々なバリエーションの手を使った攻撃も存在します。

ダンス

Dance | Dança

他の格闘技との大きな違いはそのステップワークにあります。「ジンガ」と呼ばれる基本のステップは常に左右前後に身体を動かし、あたかもダンスのステップを踏んでいる様に見えます。しかしこの「ジンガ」がカポエイラの動きの中心となり基盤となります。「ジンガ」から攻防のやりとりが繰り広げられます。

アクロバット

Acrobatics | Acrobacias

逆立ちや測転、ブリッジなど、逆さまになる動きや宙返り等、様々なアクロバットの動きがあります。一見派手で無駄な動きに見えがちなアクロバットの動きも、熟練度を上げコントロールすることで攻撃や防御の動きとしてカポエイラのジョーゴに組み込むことができます。それは会話の中で美しいボキャブラリーを駆使し表現の幅を広げるのに似ています。

音 楽

Music | Música

音楽はカポエイラの中でも非常重要な役割を果たし、カポエイラの魂と言っても過言ではありません。楽器を奏でカポエイラの歌を歌い、カポエイラ特有の雰囲気とエネルギーを作っていきます。ビリンバウと呼ばれる一弦楽器をメインに置き、アタバキ(コンガ風の太鼓)、パンデイロ(タンバリン風のリズム楽器)、アゴゴ(カウベル)等で構成される楽器隊がリズムを刻み、参加者全員が手拍子をしながらリードの呼びかけに応えて歌う、サブサハラアフリカ文化の「コール&レスポンス」で一体感を生み出します。

最も美しい闘い、最も危険なダンス

The most beautiful fight, the most dangerous dance.

これらの要素が全て融合した一つの芸術の形がカポエイラだと私達は認識しています。そしてカポエイラのは「Roda|ホーダ」と呼ばれる輪を作り、音楽を奏で、歌を歌いながらそのエネルギーの中で攻防の駆け引きを駆使した「戦い・会話」を行います。時に激しく、時に美しく、時に面白く、まるで劇を見ているかの様に見るものを魅了します。

まずは無料体験レッスンから

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まずは実際にトライしてカポエイラの魅力に触れてみよう!

カポエイラのメリット

WHY LEARN CAPOEIRA?

勝敗を決めないカポエイラでは「明確な目標をもちにくい。」と思うかもしれません。ですが、他のスポーツ、格闘技をしている人たちの多くは、「勝つために」ではなく、ダイエット、定期的な運動、体力づくり、仲間づくり、趣味、生きがいといった理由で楽しみながらやっていますよね。カポエイラも同じような目的で学ぶことができます!では具体的にカポエイラをお勧めする理由を紹介します!

カポエイラは全身運動

カポエイラでは「ジンガ」というステップを中心に、蹴ったり、しゃがんだり、のびたり、ジャンプしたり、逆立ちしたり、側転したりと様々な動きで攻防の駆け引きを楽しみます。そうこれは全身をくまなく使った全身運動なのです!スポーツによっては片方の筋肉ばかりであったり、下半身を中心に偏って使ってしまうものもあります。格闘技やダンスではあまりしゃがんだ体勢にならないものもあります。カポエイラは違います!

◇ ジンガのステップや防御の動きではお尻周りや太もも等、下半身の強化につながります。
◇ 蹴りの動きでは股関節の可動域が上がり、片足でバランスをとることで体幹も鍛えることができます。
◇ 逆立ちや側転をすることで腕や肩の普段使わない使い方ができ、凝り固まりがちな肩も十分使うことになり肩こりの改善にも役に立ちます。腕の筋力や体幹も強化できます。体の端っこにある足はむくみがちですが、むくみ改善にもつながると言われています!
◇ ジャンプは全身の筋肉を必要とします。更にランニングなどよりも負荷の高い有酸素運動として脂肪の燃焼にも効果的です。
◇ できる動きをできる範囲でやればOK!なので子供から大人まで誰でも学ぶことができます。

カポエイラを通した自己表現

カポエイラは攻防を駆使した「会話」です。これを「ジョーゴ」と言いますが「おしゃべり」のような気軽なものから、専門的な「ディスカッション」まで相手に、レベルによって楽しむことができます。そしてそのためには自己をどう表現するか?が大切になります。それはカポエイラの技を一つ一つ習得し、自分なりのスタイルを模索し、自分だけの表現方法を確立します。
身体が柔らかい人、ジャンプ力のある人、ボディコントロールの上手い人、将棋やチェスのように相手の動きを読むのが上手い人、それぞれがそれぞれの長所を活かしながら自分だけのカポエイラのスタイルで自由に自分を表現していきます。

普段大人しく、シャイな人もカポエイラの中では大胆にそしてダイナミックに自己表現する人もたくさんいます!多かれ少なかれ自分を抑えたり、殺したりしながら生きる中で、自分を目一杯表現し、一番自分らしくいれる術を持っている人はより豊かに毎日を過ごしていけるでしょう。

カポエイラで学ぶリスペクト

カポエイラでは勝敗を決めません。ですが「格闘技=戦い」である以上相手の有利に立とうとしたり、相手を騙したりと言った駆け引きが発生します。そこで大切なのが、あくまで相手を「リスペクト」しながら進めていくということです。
力の強い人、若い人、動きの速い人、熟練の技を持っている人がそうでない人とカポエイラをする時に相手の動きを無視して自分だけで動いてしまうと、「ジョーゴ」が成り立ちません。会話のなかで相手の言うことを聞かず、1人で、自分だけ言いたいことを言っているのと同じですね。

なのでカポエイラでは会話したい人だけと会話するのではなく誰とでも向き合い相手の言い分も聴きながらうまく進めていきます。「戦い」の中に一見矛盾する「調和」があるのです。そしてその「調和」を可能にするのが相手に対する「リスペクト」ということですね!
熟練者同士が格闘色の強い激しい「ジョーゴ」をしてもお互いに「リスペクト」があればお互いを傷つけることなく素晴らしいカポエイラをすることができます!

カポエイラの音楽で養うリズム感と感性

カポエイラが他の格闘技と大きく一線を画すのは「音楽」の存在です。アフリカ由来の楽器「ビリンバウ」を中心にコンガのような太鼓「アタバキ」にタンバリンのような楽器「パンデイロ」等を演奏しながらカポエイラの歌をポルトガル語で歌いながら、その音楽のエネルギーの中カポエイラを行います。そしてこれはカポエイラには必要不可欠な大事な要素です。
「楽器なんてできない!」と思う人もいるかもしれませんが、カポエイラで使う楽器は練習すれば誰でも弾けるようになり、主にリズム楽器なのでリズム感を養うことができます!
そしてこの楽器や歌を通しても自分を表現していきます。動きは少し苦手だけど音楽は得意!というカポエイリスタもたくさんいますよ!カポエイラにはたくさんの要素があり、それぞれの要素に一人一人が輝くチャンスがあるのです。

カポエイラでできるかけがえのない仲間

カポエイラの「ジョーゴ」を「会話」に例えるなら「カポエイラ」は「言語」と考えることもできます。カポエイラという言語を使い通じ合える仲間は日本全国、そして世界中にいます!カポエイラをしていく中で様々な交流を行い、かけがえのない仲間をたくさんつくりましょう!
カポエイラの輪「ホーダ」はカポエイリスタが集まりカポエイラをする場所です。そこには性別を超え、年齢を超え、国籍を超え、私たちを区別するもの全てを超えて「カポエイラ」という共通項を持った仲間が集まる場所です。実際の言語が伝わらなくても、カポエイラを通して通じ合うことができるって素晴らしいことではないでしょうか?
こうちカポエイラセンターはカポエイラができる場所として団体やスタイルを超えて多くのカポエイリスタが集まるそんな一つのコミュニティ作りを目指しています。

カポエイラは現代の子供達に足りないものを補います

現代の子供たちは、「親世代よりも長生きをしない可能性がある」という研究結果がでているそうです。これは時代が移り変わる中で、食生活が変わり、都市部に人口が集中する中で、外での遊ぶスペースがなくなり、公園から遊具が消え、手軽にスマホで無料でゲームができ、いつでもYoutubeのような媒体で好きな動画を楽しむことができ、小さな頃から徹底的に一つのスポーツに特化して偏った体の使い方をするようになり・・・というようなライフスタイルの変化が一つの大きな原因となっているそうです。
遊び場を無くした子供たちは、普段の遊びで使う基本的な筋肉を使わなくなり、鉄棒にぶら下がることのできない子供や、大人がなるような腰痛や関節痛に悩まされる子が増えてきています。
洋風な食生活では過剰に肉を食べ、糖分や塩分の多い食事も増えることによって肥満の問題も深刻化してきています。
ゲームやインターネットは子供たちの注意を内に向け、社交性を奪います。ではカポエイラがこれらの問題をどう解決してくれるのでしょうか?

カポエイラは体を使った「対話」なので、相手がいて成り立つものです。そして、立ったり座ったり、逆立ちしたり全身を使いながら自分を表現していきます。相手の動きが読めないなら、読む努力をします。格闘技ですから、避けないと当たってしまうかもしれません(笑 もちろんカポエイラはむやみに相手を傷つけるものではありませんので、当てたくない時は当たらないように動きます。そこには目の前の相手との駆け引きがあり、リスペクトがあります。

カポエイラではこの対話を通して全身を使って体幹や子供が本来必要な筋肉や柔軟性を養い、目の前の相手から目をそらさずに笑顔で、礼儀とリスペクトを持って向き合うことを学びます。

さらにカポエイラでは楽器を演奏し、手拍子をし、歌を歌います。リズム感を養いながら、「恥ずかしい」や「緊張する」に負けることなく自分なりに自由に自己を表現することを学びます。

カポエイラはこのように現代の子供たちが抱えうる様々な問題に対しての一つの解決策になってくれるんです!

子供はのびのびと元気に健やかに育ってくれるのが一番ですね。カポエイラだけが解決策では当然ないですが、数ある習い事の選択肢の中で、カポエイラをさせてみたい!やってみたいという親御さん、お子さんおられました、是非無料体験にお越しください!

そして、できることならカポエイラが習い事、フィットネスの枠を超えて人生を豊かにしてくれるものになることを願っています!

YouTubeでカポエイラ入門

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現代カポエイラの創始者達

FATHERS OF MODERN CAPOEIRA

カポエイラはかつてギャング等の暴力の手段として用いられることもあり現在私達が知ってるカポエイラとは大きく異なっていた様です。1889年にはカポエイラは犯罪として規定され公共の場等での練習は拘留や処刑等の厳しい刑罰が与えられました。しかしその後もカポエイラを練習する人は後を絶たず、連綿と受け継がれてきました。そして1920年代後半に現在ではカポエイラの歴史の中でも2大巨頭と称される人物が現れます。そしてこの2人が残した2つのスタイルが今私達が行っているカポエイラの基礎となっていきます。

Mestre Bimba | Capoeira Regional

Manoel Dos Reis Machado (1889 – 1975)

それまであった伝統的なカポエイラにバトゥーキと呼ばれる伝統的な格闘技や他の格闘技の要素を取り入れ格闘技としての有効性に重きを置く自身のスタイル、「Luta Regional Baiana」後に知られる「Capoeira Regional」を創りだします。メストレ ビンバのこのスタイルが私達の行っている現代のカポエイラに多大な影響を与えました。メストレ ビンバは新しいスタイルの他にもアカデミア(道場)という環境での体系づけられた練習方法や、カポエイラを練習するに当たってのルール、服装や仕事の有無など細部にわたってつくりあげ、カポエイラに全く新しい風を吹き込みます。それまで「ならず者」のたしなみだったカポエイラを大学生や医者等、中産階級をひきつけカポエイラの社会的地位向上に成功しています。

Mestre Pastinha | Capoeira Angola

Vicente Ferreira Pastinha (1889 – 1981)

それまであったカポエイラに新しい風を吹き込んだメストレ ビンバとは対照的に「メストレパスチーンヤ」は伝統的なカポエイラを守る側の人間の代表として、伝統的なカポエイラを「カポエイラアンゴーラ」と名付けもう一つのスタイルとして確立していきました。一般的にゆっくりとしたリズムの中、床を這うような動きを多用し、近い距離で攻防の駆け引きを行います。遊びの要素もふんだんに取り入れられながらも、突然くる素早い攻撃もあり、油断ならない緊張感のなか行われます。カポエイラの持つ儀礼性や奥深い駆け引きを重んじ、ただの格闘技ではない一つの芸術として後世に残す種をまきます。